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住友電設過労死勝訴の確定 原告、支援者ら報告集会

2002年5月13日 「しんぶん赤旗」

 

あいさつする鈴木美穂さん(右)=11日、名古屋市
 

 気管支ぜんそくが重症化して亡くなった(1989年11月)住友電設(本社・大阪市)の鈴木龍雄さん=当時(42)=の労災認定を求めた「過労死裁判」で、原告勝訴の判決が確定したことを受け11日夜、名古屋市内で「全面勝利・報告集会」が開かれました。「鈴木龍雄さんの『過労死裁判』を支援する会」と一宮地区労働組合総連合が主催。弁護団や支援者ら約100人が参加しました。

 弁護団が、気管支ぜんそく患者の過労死が全国で初めて高裁判決で確定したことの意義を報告。原告側証人となった高木弘己医師が「当時の医学の常識には反していたが、多くのぜんそく患者の臨床経験から、鈴木さんの死は過労死と確信していた」と話しました。

 原告の妻の美穂さんは、労災申請(90年4月)からの12年間を思い起こし、「多くの皆さんに支えられ、一年、もう一年と頑張ってたたかってきました。ありがとうございました」とあいさつしました。

 愛労連の見崎徳弘議長は、「働く仲間が過労死したとき、全員が喪章をつけてストライキをするくらいにならなければ。労働組合の責任を痛感している」とのべました。日本共産党の林信敏愛知県議も参加、あいさつしました。


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